観察技術・・・どんな解析も,まずは観察することから始まる

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観察技術・・・どんな解析も,まずは観察することから始まる

観察技術・・・、私達は当たり前のように、はんだ付け品質の確認を日常的に行っていますよね。

ところで、観察技術が最も大事だと言う事は、何となく理解出来ると思いますが、その重要な観察技術について、社内では教育があるでしょうか・・・?

 

どんなに詳細な解析も、どんなに複雑な解析も、まずは対象を観察することから始まります。

 

今回は、はんだ付け品質を観察する際のポイントを説明していきます。項目が多いので、早速一つずつ説明を始めたいと思います。

 

 

 

  • 実装時に関わるできる限りの情報を収集する。


何を調べるときも当たり前の話ですが、そのことに拘るできる限りの情報を収集することが、まずは重要になります。

その製品はどのような状況で生産されたのか、その時の季節や雰囲気温度は、その時の条件のセットアップ、その製品はいつ入荷したものか等、ありとあらゆる情報が多く存在した方が、何かあった時に非常に有効になります。

このような観点で、普段から情報を集めておくクセをつけておきましょう。

 

  • 拡大すると同時に多方面から観察する。


人間が裸眼で確認できる範囲はたかが知れています。

ですので、場合によっては拡大鏡等を使用するわけですが、拡大鏡も拡大レベルによって見える範囲は限られています。

 

その拡大率に応じた確認できることを明確にしておくことは非常に重要です。

と同時に、いろいろな方向から対象の部位を確認することも重要です。

 

一つの方向からの確認では、得られる情報が限られているからです。

もしも気になったポイントがあるのならば、いろいろな方向から確認するクセをつけておきましょう。

 

 

 

  • はんだ以外の部位もよく観察する。


仮に不具合が発生した時に、そのポイントばかりを何度も見返してしまうような事をしてしまいがちです。

 

はんだ接合部ばかりを確認するのではなく、搭載された部品の状況や、基板の状況なども確認することで、発生した不具合の本質を見抜く役に立つことがあります。

 

多数のピンで構成されている部品であれば、不具合の発生していないピンを観察するようにしましょう。

不具合にはなっていませんが、いつもと様子がおかしいかもしれません。

 

その他にも、そのポイントで不具合になるのであれば、あのポイントで不具合になっていてもおかしくない、このポイントが不具合になるのであれば、あのポイントはこのようにはんだが付くはずだ等、常に比較するクセをつけておきましょう。

 

 

 

  • 接合母材は使用前の初期状態と使用直後を観察する。


はんだ付けを行うエンジニアは、「性善説」に立って業務を行うことが多いように感じます。

 

「性善説」が悪いとは言いませんが、「基板も電子部品も良いものだ」という立場からエンジニアリングを行うと、結果の判断を間違うことがあります。

 

部品単体ではこのようにはんだが付いた、基板単体ではこのようにはんだが付いた、であるがゆえに組み合わせたら、このようにはんだが付いた。

 

といったように、それぞれを単体ではんだ付けした時の状態組み合わせたときの状態の両方を確認しておくことが、真のエンジニアリングであるといえます。

 

いきなりはんだ付けをしておいて、「良くなった」とか、「悪くなった」というのは、出たとこ勝負であってエンジニアリングとは呼べません。

 

 

 

  • 接合補助材も同様である。


接合補助材であるメタルマスクやスキージ、パレットなどの治具、はんだ鏝のコテ先など、はんだ付けに必要な物の初期状態を確認しておくことも、先程の説明の通り重要ですので覚えておいてください。

 

 

 

  • 固定観念や先入観を捨てる


我々人間は、自分で思っている以上に固定観念に支配された生き物です。

 

当社の講義動画を見て頂いた方は、「はんだにとって高温とは」という内容で説明をしました。アレです。

 

我々は普段耳にする「常温」とは、人間にとって普段過ごしやすい温度域であるだけで、はんだにとってはすでに高温であるというお話でした。

 

エンジニアリングを行う際に最も重要なことかもしれません。

 

固定観念にとらわれず、目の前で起きた現象を目の前で起きた対象の目線で判断する、これは非常に重要なことです。

 

また他に陥りやすい間違いとしては「先入観」です。

特に権威のある著名な方の書いた専門書など、そこに書いてあることが絶対的に正しいという認識に陥りやすいです。

「あの方にこのように書いてあったから間違いないはずだ。むしろ目の前に出ている現象の方がおかしい。なぜだ?」

 

このような考え方に陥るエンジニアをよく目にすることがあります。

 

真のエンジニアリングには不要なものでありますので、こんなものはさっさと捨てましょう。

 

 

 

  • 必ず良品と比較する。(もしくは n 数を増やす)


上述した項目と内容は似ているのですが、これも比較が重要だということです。

不具合が発生したとするならば、必ず良品と比較することを覚えておいてください。

 

あまり望ましいことではありませんが、数多く観察するということも重要です。

 

本来であれば不具合は数が少ない方が良いに越したことありませんので、その意味で数多く観察するというのは本意ではありません。

 

しかし数を増やして観察を行えば行うほど、観察技術は向上しますので上達には必要なことなのかもしれません。

 

 

まとめ


いかがでしたでしょうか?

今回はいつもと違って、かなり真面目な内容になってしまいました。

 

観察することが非常に重要である。

であるがゆえに観察技術を向上させることが、その後の解析技術を向上させることに繋がる。

 

この事がわかっていただければ幸いです。

 

 

 

 


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