フラックスは熱を加え過ぎると、劣化して増粘してしまいます。
いわゆる、フラックスの熱劣化というやつです。
通常リフロー温度プロファイルで言うところの「予熱温度帯」は、約150℃~180℃の事を示す場合が多いです。
しかし、私は 「はんだの融点以前」は、すべて予熱だと思っております。
なぜなら、我々が生活している常温という温度域ですら、はんだ合金にとっては高温領域であるからです。
フラックスの色
皆さんはフラックスの色をご存知でしょうか?
フラックスの色は「淡黄色透明」です。
これはメーカーから発行される試験成績表や仕様書、MSDSなどに記載がありますので一度確認してみてください。
「淡黄色透明」というのは、どのような色なのでしょうか・・・?
それは、ものすごく薄い黄色の、ほとんど透明色、ということになります。
この状態では、フラックスの挙動を正しく判定することができません。
多くの実体顕微鏡やマイクロスコープ、動画観察機器などは、対象にあてた可視光が反射したものを撮像する事で映像化しています。
我々人間が持っている目と同じ理屈です。
そのため、淡黄色透明であるフラックスを確認しようと思っても、光が乱反射してしまうために正しくフラックスの挙動を確認することができません。
フラックスを着色して熱劣化の様子を観てみよう!
動画などで観察する際に、フラックスが持つ本来の色の場合、とても挙動が確認しにくいので、着色して挙動を観察してみましょう!
今回は赤色に着色してみました。
ポイントは、熱を加えた時間と、徐々にフラックスが増粘していく様子です。
対流が、どんどん遅くなっていきますので観てみて下さい。
増粘して対流が遅くなれば、色々な不具合に繋がることは想像しやすいですね!
このような事にならないように、過剰加熱にはご注意下さい!
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