「あなたは自分勝手に生きていますか?」
もしも、こう聞かれたら殆どの人は「NO!」と答えるでしょう。
今からお話するのは、実際にあった最近のお話です。
ただ私は逆に、この出来事に感心した!というお話です。
突然期限付きのメールが入りました
突然、以前に受託試験の件などで、訪問したことのある企業(非常に大手のメーカーさんです)から、メールが入りました。
内容を読んでみると
「突然のメール失礼します、実は○○で困っておりまして、はんだ接合部の脆性破壊と延性破壊について質問があります。延性破壊の場合は**と理解しておりますが、脆性破壊の場合は・・・、本日17時までに返答をお願い致します。」
といった内容でした。
私は、『市場不良でも起きて、直ぐにでも解決策を提示しなければならない状況か』と思い、その日は、質問の内容に応じて(長文になりましたが)メールの返信を行いました。
というのも、当社では
① 訪問型のコンサルティング
② 非訪問型のコンサルティング
③ 故障解析等の受託試験や分析
を行っており、通常は非訪問型のコンサルティングや故障解析の案件の質問を、優先的に回答するようにしているのですが、このメールからは急を要する雰囲気が伝わってきましたので、回答を終えたのでした。
翌日のメール
翌日の朝には、そのメールに対する返信がありました。
「早速のご返答ありがとうございます。追加で質問なのですが、○○については理解できました。そこで**に関して、添付資料を送付しますので、以下の4項目に対する返答を、本日の14時までに頂けますでしょうか?」
といった内容でした。
とは言うものの、その日は別の企業様で訪問型のコンサルティングを行っており、まさに協議中でもあったため、『これは直ぐには返信できないなぁ』と思いながら、コンサルティングを行っておりました。
すると・・・
10時ころでしょうか。突然電話が鳴りました。
電話番号を見ると、メールを頂いた会社からの電話のようです。
私は、先日に感じた「市場故障」が頭を過り、顧問先様に断って、電話に出る事にしました。
電話の内容
『もしもし、STCの佐竹でございます。頂いたメールの件ですよね。』
先方 「そうです、実は・・・」
『いや、ちょっと待ってください。実は本日コンサルティングを行っており、直ぐには回答できそうもないので、お昼休憩の12:30頃に改めてお電話で説明しようと思うのですが・・・大丈夫でしょうか?』
先方 「あ・・・あぁ、そうですか・・・。しかし、13:00に電話して頂く事は可能ですかねぇ。その時間はお昼休みでして・・・。」
『それは充分承知しておりますが、こちらも13:00からはコンサルティングが再開してしまい、約束の14:00には間に合いそうもないので、12:30でお願いできないかと・・・』
先方 「う~ん、分かりました。それでは12:30には席に戻るようにしておきますので、お電話お待ちしてます。」
私は、少し「あれ!?」と思いました。
そんなに急いでいるのであれば、自分の昼休みだからという理由で13:00を指定してくるだろうか・・・。期限まで後1時間しかないのに。
と思いました。
電話で判明したこと
私は、約束通り12:30に電話をしました。
そして、ご質問の有った4つの質問事項について、詳細に回答を行いました。
すると・・・
先方 「ありがとうございました。これで理解できました。」
『それは良かったです!お役に立てて嬉しく思います。ところで・・・今回の件は、何か市場で故障を起こしたとか、急を要する案件だったのですか?というのも、当社では非訪問型のコンサルティングも行っておりますので、期限を切った質問に関しては契約企業様を優先せざるを得ません。出来れば内容を理解しておきたいですし、故障解析であれば私どもで何か他にもお役に立てることがあるかもしれませんので。』
先方 「いや、そんな事では無いんですよねぇw 実は私が○○協会の**という認定試験を今週末に受ける事になっているのですが、分からない事があったので質問させてもらっただけなんですよぉw」
一瞬!
『はぁっ!?』
ってなりました。
そうです!実は完全に、自分の都合だったのです。
この話を当日、コンサル先の企業様と(新年会があったので、その席で)お話していたのですが、誰もが口を揃えてこう言いました。
「ちょっと・・・それは、無いですね!」
と。
私が感じたもう一つの事
私も、出来た人間ではないので、一瞬頭に来てしまいました。
しかし同時に、こうも感じたのです。
『別に、これくらい自分勝手に、自分の欲求を満たしても良いのではないだろうか・・・』
『自分も、相手の都合を考えず、これくらいの要求をしてみたいものだ!』
特に私たち日本人は、「察しと思いやり」の精神で生きていますので、相手の事を考えて行動する事が多いと思います。
しかし、逆にこれくらい「自分の都合で、自分勝手に」生きても良いのではないでしょうか?
むしろ、その方が自分を速く成長させる事に繋がるのでは・・・?
(その時、周りに仲間が居るとは限りませんが・・・)
1つのメールから、そんな事を感じた日でした。
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