製品強度の評価の仕方が分からない。
品質が得られているか、判定したい。

 

今回は、このような疑問に対して説明を行います。

 

信頼性評価は、それ単体で実力を判定する事は困難です。

必ず必要になるデータが存在します。

 

はんだ接合部の評価で、環境試験を行った際に、断面観察接合強度測定を行う事は一般的かと思います。

でも、あることをしておかないと、まったく意味がありません。

 

 

 

 

 

信頼性評価に必要な事

よくある質問に

 

ある部品の接合強度測定を行ったら**N(ニュートン)でした。
これって、どうですか?
この断面なんですけど…、どうですか?

 

 

このような質問と以下のような写真が送られてきます。

チップ全体大

 

 

これはですね…

「この写真だけじゃ、何もワカラン!」

が正解です。

 

 

まず評価内容や状況の説明が無いと、何も判断できないのですよ。

私は技術コンサルタントですが、魔法使いではありません。

 

詳細な状況を判断してから、方法の間違いや手順のミスなどを指摘するのです。

逆に正しければ、そのまま評価して良いと伝えます。

 

質問をする・しない、に関わらず。

まずは、今現在の状況を整理するところから、内容を精査する事をお勧めします。

 

 

 

 

 

試験時に忘れがちな事

信頼性評価試験を行う際に、良く忘れられているのが

Reference値を取得しておく

これです。

 

多くの評価試験は、「相対比較」によって結論が導き出されます。

 

その比較の基であるReference値を取得していないから、先ほどのように

・クラックの写真だけ
・強度値だけ(**N)

で質問や判断をしようとしてしまうのです。

 

Reference値とは、その製品が持っている初期の値です。

強度でも良いですし、接合部の断面なら接合初期の断面です。

 

試験時に忘れたまま信頼性評価(環境試験)だけ行って、試験後の強度や断面をみて

「う~ん、これはどういう状態なのだろうか・・・?」

 

って、これでは解りませんよ。

 

必ず初期値を取得しておく癖を付けておきましょう。

 

 

参考になる他の記事としては以下が良いかもしれません。

参考となる記事

はんだ合金はSn(錫)を主体に作られています。  しかし、なぜSnを主体に合金化しているのか知っていますでしょうか?あと、そもそも「はんだ」とはどんな合金なのでしょうか? 今[…]

参考となる記事

 統計学は難しい。統計学の入門書を読んだが理解できなかった。数字アレルギーがあります。中の人では統計学の基礎の基礎から説明します。中学数学で理解できるよう噛み砕いて説明するの[…]

 

 

 

 

動画でも詳しく解説しましたので、観てみて下さい。

 

結構、この間違い… してる人多いですよ。

 


あ!…最後にお礼です!

最近、当社STCの無料メールマガジンのご登録が増えてきました。

有難うございます。

小職が専門誌などに掲載した、過去の小論文等をpdfで配布していますので、興味のある人は登録してみてくださいね。解除は秒速で出来ますのでw

限定の動画なんかも配信する予定です。

↓にリンクがあります。ので、登録はソチラからお願いします。

 

 


 チャリティーご協力のお願い


私達は実装技術に関する情報発信を行っております。

また、無料公開セミナー等を、計画しております。

ご協力頂ける方、ご支援頂ける方は、以下のチャリティー商品の検討をお願いいたします。

 


はんだ付け教材のご紹介


1) 全10回の講義内容・・・35スライド分の教育用テキスト

2) テキストの解説書(47枚)付き・・・約55,000文字

3) 講義動画・・・約126分(1回あたり12分)

仕事が終わった後からでも、充分に成長できる構成になっています!

 

最新情報をチェックしよう!
>YouTubeにて動画教材公開中

YouTubeにて動画教材公開中

私たちprofessional養成講座では、ホワイトボードアニメーションを活用した学びを、教育コンテンツを提供します。より大きな学びを必要とされている方は、お気軽にお問い合わせ下さい。info@soldering-tec.com

CTR IMG