【はんだ合金がSnである理由】そもそも「はんだ」ってどんな合金?

はんだ合金はSn(錫)を主体に作られています。

 

 

しかし、なぜSnを主体に合金化しているのか知っていますでしょうか?
あと、そもそも「はんだ」とはどんな合金なのでしょうか?

 

今回は、このような疑問にお答えしていきます。

簡単に説明していますので最後まで読んでみてください。

 

 

 

 

 


そもそも「はんだ」ってどんな合金?


よく考えてみれば、何をもって「はんだ」と呼ぶのか疑問ですよね!?

私も、この業界に入ったばかりの頃は、同じ疑問を持っていました。

 

 

まずは下の図を見て下さい。

solder-sosei

 

よく見ると…

どの「はんだ組成」もSnを使用した合金になっている事が解ります。

 

 

 

 

 

厳密にはSnを使用しない「はんだ」も存在するのですが、基本的に「はんだ」とは

【Snを主体とした合金】

になります。

 

 

つまり、Snに何かの金属を混ぜて「はんだ」にしているわけです。

「はんだ」= Sn + 何かの金属

という事ですね。

 

 

でも、どうして「はんだ」にはSnが使用されるのでしょうか・・・?

 

 

 

 

 

 

 


はんだ合金がSnである理由


先に結論から言います。

Snは、非常に拡散係数の高い金属なのです。

 

 

 

つまりSnは拡散しやすい金属である為、接合しようとする相手側の金属内に、容易に入り込んで行くのです。

だから、接合しやすい(合金層を形成しやすい)のです。

 

 

その他の主な理由も加えると…

Snは拡散しやすい金属である
合金化しやすい
入手性が良い
割合 安価である(地金相場によるが)

といった理由があります。

 

 

 

 

主に基板実装に使用される金属の拡散係数を見てみましょう。

sn-kakusan

 

 

接合される側である、Cu等と比較して拡散金属が圧倒的に高い事が解ります。

だからSnが使用されるんですね。

 

 

 

どうでしたでしょうか?

「はんだ」って何!?
「はんだ」にSnが使用される理由!?

が解って頂けたでしょうか?

 

続きの記事はこちら。

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この記事は以上で終わりですが、もしも…

実装基板の事、はんだの事、電子部品の事を基礎から知りたい

のであれば、以下のリンクに簡単にまとめていますので参考にしてみてください。

 

 

 

 

 


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