今回は、「考える力の本当のパワーと鍛え方」について説明していきたいと思います。

考える事が苦手な人に向けた、思考力を鍛える為の内容になっています。

 

 

考える力を持っていると何が良いのか、どんな人に特におススメか?

というと。

 

・自分の考え、意見を言うのが得意になる。
・指示やマニュアルが無くても動けるようになる。
・仕事や人生の目標を見つけやすくなる。

 

考える力を養うだけで、こんなにもメリットが多いのです。

 

「おいおい、ちょっと大袈裟じゃないのか!?」

そんな声も聞こえてきそうですが、そんな事はありません。

 

もちろん、以前解説した「エンジニアが持つべきたった2つの事」を習得している事が前提になりますが、決して難しい事ではないでのす。

 

関連記事

今回は、「エンジニアが持つべき、たった2つの事」の「2つ目の重要な事」について説明していきたいと思います。まだ「1つ目の重要な事」を確認していない人は、まずはそちらを見て頂きたいのですが、前回の内容を簡単におさらいします。&[…]

関連記事

今回は、「エンジニアが持つべき、たった2つの事」について説明していきたいと思います。と言うよりは、この2つを持っていないとエンジニアとしての仕事が、滅茶苦茶辛いものになってしまいます。 逆に「出来る」エンジ[…]

 

 

まだ観てないよ、という方は是非こちらの内容もチェックしておいてください。

 

★こんなTweetもしています。

 

 

■問題が複雑化している現代

thisisengineering-raeng-ZPeXrWxOjRQ-unsplash

ひと昔前の時代と比較して、現在は非常に複雑な問題や課題が多く存在しています。

逆に言うと、少し前の時代までは問題も解決方法も、割と単純だったのです。

 

ではなぜ、現在は問題が複雑化しているか。

それは、あらゆる製品の機能が増えたからです。

 

単純な機能しか持たない製品は、機構も単純です。

ですので問題が起きたとしても、問題自体が単純な原因で起きており、解決方法も簡単でした。

事前に問題も答えも、解くための方法も用意されているも同然で、それを如何に早く正確に解けるか?

といった所謂マニュアル力が高ければ通用した時代でした。

 

 

しかし現在の製品は、非常に多機能で複雑化しております。

そのため、問題そのものも複雑化しており、原因も解決方法も複雑なのです。

 

もはやマニュアル力は通用しません。

その時その時で考えて答えを捻り出す事が要求される。

所謂、思考力が重要な時代になったというわけです。

 

そこで一度、この考える力を基礎から見直し、鍛え方から学んでいきませんか。

というのが今回の趣旨です。

 

 

 

 

■考える力を養うために何が必要か?

focus

では考える力を養うために、何が必要なのでしょうか。

考える力を養うのは簡単ではありません。

 

ford

自動車王と呼ばれた、かのヘンリー・フォードさんも

「考える事は最も過酷な仕事だ。だから殆どの人はそれをやらない」

と仰っています。

 

 

モチベーションが下がってしまいましたか? 大丈夫です。

今回の解説を聞き終わるころには、よし、やろう!と変わっている事と思います。

 

さて、「考える力」と言われても漠然としすぎていて、いまいちよく分からない。

という方もいらっしゃると思います。

 

考える力を具体的に言うと。

「自ら考え、創造する力」になります。

 

 

創造、クリエイティブな力を鍛えれば良いという事ですね。

「でも、それって生まれ持ったセンスじゃないの?」

と思った方、いいえ違います。

 

 

創造力は鍛える事が可能

なのです。

 

では、何によって最も創造力が鍛えられるか?

それは「問題を発見する事」です。

 

 

 

今回の解説の結論です。

この「問題を発見する力」が、考える力を養う上で、最も重要なポイントになります。

 

仕事、学問、人生などの成功は、この問題を発見する力がしっかり備わっているか?

が、大きな鍵となります。

 

したがって、創造力を鍛える為に行う、他の教養については、私共Professional養成講座の別のカリキュラムで行う事として、今回はこの事だけを覚えて帰ってもらいたいと思います。

 

 

 

 

■思考力を鍛える

neverstop

この「問題を発見する力」を効率よく鍛えていくための大前提として

意識しておいて欲しい、正しいフォームがございます。

 

「常日頃から、問題の種を探す事を意識する」

です。

 

 

日常生活の中で、発見する事ができる。

おもしろそう。

どうして?

気になる。

といった問題の種を見つけたら、これまでのように放置するのは辞めましょう。

 

 

「なぜ、いつもこの車両は混むのか?」
「なぜ、この本が売れているのだろう?」

 

何気なく感じる疑問について、思考回路を回し続ける。

これが重要です。

 

 

便利だし、答えがすぐ出てくるからと言って、

スマホでググって正解を探したり

知っていそうな人に、すぐに聞きに行ってしまったりすると、考える筋肉がフニャフニャに弱ってしまします。

 

まずは自分の頭で考える癖をつけましょう。

 

自分の頭で考える癖を付けるようになると、ある現象が起こります。

 

 

 

 

■「わからない」の壁

christina-wocintechchat-com-glRqyWJgUeY-unsplash

そのある現象とは何?と言いますと。

「わからない」

に、ぶち当たる事です。

 

この「わからない」は、悪いものではありません。

考える力を養う為の、負荷にあたります。

トレーニング器具ですね。

 

では、この「わからない」の壁にぶち当たった時、どう攻略すれば良いのか?

それには「わからない」のパターンを分類する事が大事です。

 

 

結論から言うと、「わからない」には3つのパターンがあります。

1.その事、事実を知らない。
2.答えが分からない。
3.何が分からないのか、分からない。

この3つです。

 

1つ目の「その事、事実を知らない」については、殆ど考える力の介入する余地がありませんので、トレーニングにはなりません。

 

例えば、

今の官房長官は誰だっけ?とか、

教育って英語で何だっけ?といったような、

調べないと分からない事です。

 

これは調べて答えを知るしか方法がありませんので、考えるトレーニングには、ならないわけです。

 

 

2つ目の「答えが分からない」については、1つ目との違いが分かりにくいかもしれません。

そのもの、その事、については知っているけど、どうすれば良いのか分かりません。

といった状態です。

 

 

これはプラモデル作りに例えると理解しやすいかもしれません。

mokei_puramo_boy

これから初めてプラモデルを作ろうと思っているのですが、完成させるのに何が必要なのか全く分かりません。

といった状況をイメージすると理解しやすいでしょう。

 

どういう工具が必要なのか。

どういう手順で作るのか。

まずは、そういった情報を確認すると思います。

 

そうして完成までのプロセスを理解したら、後は作るだけですよね。

 

 

このように2つ目の「答えが分からない」時の解決方法は、一見すると複雑そうに見えるものを、シンプルな形に分解・分類する事で解決に向かいます。

 

 

 

 

3つ目の「何が分からないのか、分からない」

これが一番考える力のトレーニングになります。

ちなみに世の中にある問題の中で一番多いのも、このパターンです。

 

 

これは問題がある事は何となく分かっているけど、それが何なのか言葉にできない状態を示します。

 

この「何が分からないのか、分からない」状態に陥った時、

諦めて逃げ出すのか。

それとも立ち向かうのか。

どちらを選ぶかによって、考える力がガチムチになるのか、フニャフニャになるのか、が決まってきます。

 

 

 

 

■具体的に何をどうすれば良いのか?

jesus-kiteque-wn-KYaHwcis-unsplash

では、具体的に何をどうすれば良いのか、というと。

 

何が分からないのか、分からない状態から、

あ!私はこれが分からなかったんだな

という状態にまで持っていく。

 

このプロセスがとても重要です。

 

歌手になりたい。

画家になりたい。

金持ちになりたい。

このような漠然とした状態から。

 

自分が歌える音域が分からない。とか、楽譜が読めないとか。

どうやって線を描いたら良いか分からない。着色の仕方が分からない。とか。

会計の知識がない、経済の知識がない。とか。

 

自分がまず、何が分かっていないのかを明確にしましょう。

というわけです。

 

 

でも、これがなかなか難しい。

多くの人が、ここでリタイヤしてしまいます。

 

そんな時、何をすれば良いのか?

それは情報収集です。

とにかく、その事に関する情報を集めてみてください。

 

 

突然ですが、新入社員の時に、会議に出席している風景を想像してみてください。

会議で話されている内容も、専門用語も、この会議が何処へ向かっているのかも、何もかもわからない。

そんな状況です。

 

 

ここで自分を責める人が多い。

例えば「あ~。俺ってダメだな」とか、「勉強不足だな」とか、「自分以外は、皆理解しているのに自分だけは」と、ネガティブになってしまいます。

 

でも、それって。。。

単に、これまでの背景や、社内の共通言語、業界の専門用語、過去の経緯を知らなかっただけ、といったように本人の能力とは関係ない事が多いのです。

 

 

ですから、何が分からないのか、わからない。

という状況が来た時、これはチャンスだ!と認識してください。

自分の考える力をガッチリ鍛えるトレーニングタイムが来た、と。

ポジティブに捉えましょう。

 

 

では具体的に、どのようにして情報収集を行えば良いのか。

ポイントは2つです。

 

1.正解を探さない事。

いきなり答えを探しに行きがちですが、それよりも関連情報をかき集める事に集中した方が、結果的に答えに辿り着きやすくなります。

焦ってはいけません。

 

答えと思って集めたその情報は、どこかの誰かの主観かもしれません。

関連情報をとにかく集めながら、主観情報と客観情報を分ける作業に集中しましょう。

 

 

2.理解した情報は捨てる事。

せっかく集めた情報ですので、取っておきたい気持ちもわかりますが、捨ててください。

ただし理解した情報を、です。

 

理解した情報を取っておく事は、意識が分散して集中しにくくなるため、持っていても不利益しかありません。

思い切って断捨離してください。

 

また、理解した情報を捨てていく事で、本当に分からない問題だけが手元に残ります。

そうして残った本当に分からない問題こそが、問題の核心部分に近い情報なのです。

 

 

この2つのポイントを繰り返し行う事で、問題を見つける力が効率的に鍛えられていきます。

 

 

 

■まとめ

dan-smedley-2wls7wj0z5I-unsplash

それでは、まとめです。

1.エンジニアは考える力を養う事が重要である。

2.その考える力とは、問題を見つける力を養う事で鍛えられる事。

3.問題を見つける力を養うためには、「何が分からないのか、分からない」という状態から、何が分かっていないのか、を明確にする事。

 

そのために必要なのは情報収集で、ポイントは2つ。

1.正解を探さない事。

2.理解した情報は捨てる事。

でした。

 

今回紹介した内容を、もっと詳しく知りたい!という人は

コチラの本を読んでみて下さい。※中古本です

(新品が欲しい人、電子書籍なら更に下のAmazonで)

 

※Amazonプライム会員ならコチラ

この記事以上に、詳しい内容が書いてあります。

 

 

これで今回の学習は以上になりますが、Professional養成講座からの補足です。

 

この後、実際に問題解決に向けて。

問題を解く力

が必要になってきます。

 

そちらの解説については、Professional養成講座の本講座であるカリキュラムで学べますので、

興味のある方は概要欄からメール等でお問い合わせください。

 

お急ぎの場合は以下にメールくださいませ。

info@soldering-tec.com

 

 

最新情報をチェックしよう!
>YouTubeにて動画教材公開中

YouTubeにて動画教材公開中

私たちprofessional養成講座では、ホワイトボードアニメーションを活用した学びを、教育コンテンツを提供します。より大きな学びを必要とされている方は、お気軽にお問い合わせ下さい。info@soldering-tec.com

CTR IMG