今回は、「考える力の本当のパワーと鍛え方」について説明していきたいと思います。
考える事が苦手な人に向けた、思考力を鍛える為の内容になっています。
考える力を持っていると何が良いのか、どんな人に特におススメか?
というと。
考える力を養うだけで、こんなにもメリットが多いのです。
「おいおい、ちょっと大袈裟じゃないのか!?」
そんな声も聞こえてきそうですが、そんな事はありません。
もちろん、以前解説した「エンジニアが持つべきたった2つの事」を習得している事が前提になりますが、決して難しい事ではないでのす。
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まだ観てないよ、という方は是非こちらの内容もチェックしておいてください。
★こんなTweetもしています。
コヴィー先生曰く。
「正しい地図を持っていなければ行動にフォーカスしようが内面にフォーカスしようが結果は同じ=目的地に辿り着けない」本当にその通りだと思う。
アインシュタイン先生も
「真の知性とは知識ではなく、想像の力だ」
と、言ってた。創造力を鍛えよっと。
— Professional養成講座【エンジニア専用】 (@Profes_Engineer) July 21, 2020
■問題が複雑化している現代
ひと昔前の時代と比較して、現在は非常に複雑な問題や課題が多く存在しています。
逆に言うと、少し前の時代までは問題も解決方法も、割と単純だったのです。
ではなぜ、現在は問題が複雑化しているか。
それは、あらゆる製品の機能が増えたからです。
単純な機能しか持たない製品は、機構も単純です。
ですので問題が起きたとしても、問題自体が単純な原因で起きており、解決方法も簡単でした。
事前に問題も答えも、解くための方法も用意されているも同然で、それを如何に早く正確に解けるか?
といった所謂マニュアル力が高ければ通用した時代でした。
しかし現在の製品は、非常に多機能で複雑化しております。
そのため、問題そのものも複雑化しており、原因も解決方法も複雑なのです。
もはやマニュアル力は通用しません。
その時その時で考えて答えを捻り出す事が要求される。
所謂、思考力が重要な時代になったというわけです。
そこで一度、この考える力を基礎から見直し、鍛え方から学んでいきませんか。
というのが今回の趣旨です。
■考える力を養うために何が必要か?
では考える力を養うために、何が必要なのでしょうか。
考える力を養うのは簡単ではありません。
自動車王と呼ばれた、かのヘンリー・フォードさんも
「考える事は最も過酷な仕事だ。だから殆どの人はそれをやらない」
と仰っています。
モチベーションが下がってしまいましたか? 大丈夫です。
今回の解説を聞き終わるころには、よし、やろう!と変わっている事と思います。
さて、「考える力」と言われても漠然としすぎていて、いまいちよく分からない。
という方もいらっしゃると思います。
考える力を具体的に言うと。
「自ら考え、創造する力」になります。
創造、クリエイティブな力を鍛えれば良いという事ですね。
「でも、それって生まれ持ったセンスじゃないの?」
と思った方、いいえ違います。
なのです。
では、何によって最も創造力が鍛えられるか?
それは「問題を発見する事」です。
今回の解説の結論です。
この「問題を発見する力」が、考える力を養う上で、最も重要なポイントになります。
仕事、学問、人生などの成功は、この問題を発見する力がしっかり備わっているか?
が、大きな鍵となります。
したがって、創造力を鍛える為に行う、他の教養については、私共Professional養成講座の別のカリキュラムで行う事として、今回はこの事だけを覚えて帰ってもらいたいと思います。
■思考力を鍛える
この「問題を発見する力」を効率よく鍛えていくための大前提として
意識しておいて欲しい、正しいフォームがございます。
「常日頃から、問題の種を探す事を意識する」
です。
日常生活の中で、発見する事ができる。
おもしろそう。
どうして?
気になる。
といった問題の種を見つけたら、これまでのように放置するのは辞めましょう。
何気なく感じる疑問について、思考回路を回し続ける。
これが重要です。
便利だし、答えがすぐ出てくるからと言って、
スマホでググって正解を探したり
知っていそうな人に、すぐに聞きに行ってしまったりすると、考える筋肉がフニャフニャに弱ってしまします。
まずは自分の頭で考える癖をつけましょう。
自分の頭で考える癖を付けるようになると、ある現象が起こります。
■「わからない」の壁
そのある現象とは何?と言いますと。
「わからない」
に、ぶち当たる事です。
この「わからない」は、悪いものではありません。
考える力を養う為の、負荷にあたります。
トレーニング器具ですね。
では、この「わからない」の壁にぶち当たった時、どう攻略すれば良いのか?
それには「わからない」のパターンを分類する事が大事です。
結論から言うと、「わからない」には3つのパターンがあります。
この3つです。
1つ目の「その事、事実を知らない」については、殆ど考える力の介入する余地がありませんので、トレーニングにはなりません。
例えば、
今の官房長官は誰だっけ?とか、
教育って英語で何だっけ?といったような、
調べないと分からない事です。
これは調べて答えを知るしか方法がありませんので、考えるトレーニングには、ならないわけです。
2つ目の「答えが分からない」については、1つ目との違いが分かりにくいかもしれません。
そのもの、その事、については知っているけど、どうすれば良いのか分かりません。
といった状態です。
これはプラモデル作りに例えると理解しやすいかもしれません。
これから初めてプラモデルを作ろうと思っているのですが、完成させるのに何が必要なのか全く分かりません。
といった状況をイメージすると理解しやすいでしょう。
どういう工具が必要なのか。
どういう手順で作るのか。
まずは、そういった情報を確認すると思います。
そうして完成までのプロセスを理解したら、後は作るだけですよね。
このように2つ目の「答えが分からない」時の解決方法は、一見すると複雑そうに見えるものを、シンプルな形に分解・分類する事で解決に向かいます。
3つ目の「何が分からないのか、分からない」
これが一番考える力のトレーニングになります。
ちなみに世の中にある問題の中で一番多いのも、このパターンです。
これは問題がある事は何となく分かっているけど、それが何なのか言葉にできない状態を示します。
この「何が分からないのか、分からない」状態に陥った時、
諦めて逃げ出すのか。
それとも立ち向かうのか。
どちらを選ぶかによって、考える力がガチムチになるのか、フニャフニャになるのか、が決まってきます。
■具体的に何をどうすれば良いのか?
では、具体的に何をどうすれば良いのか、というと。
何が分からないのか、分からない状態から、
あ!私はこれが分からなかったんだな
という状態にまで持っていく。
このプロセスがとても重要です。
歌手になりたい。
画家になりたい。
金持ちになりたい。
このような漠然とした状態から。
自分が歌える音域が分からない。とか、楽譜が読めないとか。
どうやって線を描いたら良いか分からない。着色の仕方が分からない。とか。
会計の知識がない、経済の知識がない。とか。
自分がまず、何が分かっていないのかを明確にしましょう。
というわけです。
でも、これがなかなか難しい。
多くの人が、ここでリタイヤしてしまいます。
そんな時、何をすれば良いのか?
それは情報収集です。
とにかく、その事に関する情報を集めてみてください。
突然ですが、新入社員の時に、会議に出席している風景を想像してみてください。
会議で話されている内容も、専門用語も、この会議が何処へ向かっているのかも、何もかもわからない。
そんな状況です。
ここで自分を責める人が多い。
例えば「あ~。俺ってダメだな」とか、「勉強不足だな」とか、「自分以外は、皆理解しているのに自分だけは」と、ネガティブになってしまいます。
でも、それって。。。
単に、これまでの背景や、社内の共通言語、業界の専門用語、過去の経緯を知らなかっただけ、といったように本人の能力とは関係ない事が多いのです。
ですから、何が分からないのか、わからない。
という状況が来た時、これはチャンスだ!と認識してください。
自分の考える力をガッチリ鍛えるトレーニングタイムが来た、と。
ポジティブに捉えましょう。
では具体的に、どのようにして情報収集を行えば良いのか。
ポイントは2つです。
1.正解を探さない事。
いきなり答えを探しに行きがちですが、それよりも関連情報をかき集める事に集中した方が、結果的に答えに辿り着きやすくなります。
焦ってはいけません。
答えと思って集めたその情報は、どこかの誰かの主観かもしれません。
関連情報をとにかく集めながら、主観情報と客観情報を分ける作業に集中しましょう。
2.理解した情報は捨てる事。
せっかく集めた情報ですので、取っておきたい気持ちもわかりますが、捨ててください。
ただし理解した情報を、です。
理解した情報を取っておく事は、意識が分散して集中しにくくなるため、持っていても不利益しかありません。
思い切って断捨離してください。
また、理解した情報を捨てていく事で、本当に分からない問題だけが手元に残ります。
そうして残った本当に分からない問題こそが、問題の核心部分に近い情報なのです。
この2つのポイントを繰り返し行う事で、問題を見つける力が効率的に鍛えられていきます。
■まとめ
それでは、まとめです。
1.エンジニアは考える力を養う事が重要である。
2.その考える力とは、問題を見つける力を養う事で鍛えられる事。
3.問題を見つける力を養うためには、「何が分からないのか、分からない」という状態から、何が分かっていないのか、を明確にする事。
そのために必要なのは情報収集で、ポイントは2つ。
1.正解を探さない事。
2.理解した情報は捨てる事。
でした。
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これで今回の学習は以上になりますが、Professional養成講座からの補足です。
この後、実際に問題解決に向けて。
問題を解く力
が必要になってきます。
そちらの解説については、Professional養成講座の本講座であるカリキュラムで学べますので、
興味のある方は概要欄からメール等でお問い合わせください。
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