スルーホール内壁の品質不良によるトラブルって皆さんも経験がありますか?
私は海外メーカーの基板で品質が悪いもので痛い目にあいました。特にスルーホールの内壁が粗いものについては、注意が必要です。
バレルクラックによる不良は、リフローやフロー時の基板の熱膨張や使用環境での温度変化による基板の膨脹が原因で、めっきの薄い部分やめっきの凹凸部で応力集中を起こし、断線に至ります。内壁があれる原因は、加工時の軸ズレ、ドリルの品質、ドリル刃の摩耗、基材の特性、加工条件などさまざまな要素があり、原因の特定には、時間がかかり難しそうです。私はとりあえず興味本位で、規定回数使い終わったドリルの摩耗状態を見てみました。ある国内メーカーさんの廃棄前のものです。結構摩耗や欠けがあることに驚きました。
国内メーカーはこんなものでも意外ときれいに穴あけでいるので、その他の条件が良いのかと思い今度は加工条件を振って、内壁の様子を見たくなりました。もちろん摩耗したドリルを使用して確認してみたいです。まだ生基板メーカーで実験ができれば、少しだけ報告したいと思います。気長に待っていてくださいね。
私はこのような経験を二度としないように、今後は購入品の品質チェックを必ず行おうと思っています。新規業者については、工程監査を行い加工条件の根拠となるデータのチェックや品質管理方法など確認して、安心して使いたいものです。



