品質解析担当者の中嶌です。今回は実装基板では同じみ、電解コンデンサについてのお話です。
電解コンデンサってなんですか??という方のために説明しておくと、
電解コンデンサとは、電気を蓄える部品で、状況に応じて蓄えた電気を放出したりして
回路内に流れる電気が安定するようにしてくれています。
実はこの電界コンデンサですが、寒さに弱いってご存知でしょうか?
【電解コンデンサは寒さに弱い??】
実は、低温環境では電解コンデンサが蓄えることのできる電気容量が減ります。
寒いと家からでたくなーい、うごきたくなーい><と思いませんか?笑
実は、人間の動きが鈍くなるのと同じように、電子も低温化だと運動がへるのです。
詳しい話は、大学の個体物性や電子物性の先生方にお任せしますがここでは
イメージをお伝えします。
人間であれば、寒い中働こうとすると、カイロをはったり、ストレッチしたりして体を温めます。
電解コンデンサも寒い中でも頑張っていつもと同じパフォーマンスをするために
普段よりも多くの分子運動をすることになります。
それがコンデンサへの負荷となり、上手く電気を貯蓄・供給できずに不安定になったり、
ついには寿命がきて膨張、液漏れ、破裂といった故障状態となります。
寒さで電解コンデンサが不安定になったり壊れたりすると上手く電気が流れなくなり、
電源回路は、動作しなくなります。
そうすると、電源入れても
「あれ・・・??うごかん??」
とかなります。これは焦りますね。
こんなことがないように、信頼性試験をするわけですが、
いつも思うのですが、低温環境下での試験は動作させていると内部の発熱があるので
ほぼクリアーします。
これを知った上で、信頼性試験をしようとすると、一番厳しいのは、極低温化で電源をONする試験じゃないかなとか考えてます。
もちろん、実際の作業パターンや実環境で極低温環境があればの話なのですが。
私が試験をする際には「なぜこの温度なのか?」「どうしてこの試験をやるのか?」
など目的や背景を理解したうえで試験をすることを心がけるようにしています。
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