前回まで、樹脂埋めについて説明しましたが、今回は樹脂を埋めた後の脱泡について紹介します。
エポキシ樹脂(常温硬化性)を攪拌後、トレイに入れて基板を樹脂埋めしたとします。
しかし、恐らくですが、一昼夜放置しても樹脂の粘性が高く、泡がぜんぜん抜けません。
そういう場合、脱泡装置を用いると泡がかなり抜けるのでお勧めです。
また、その際に用いる装置として、真空引きが一般的です。
気泡を抜くのだから、掃除機のように吸引して泡を抜くのはイメージしやすいですね。
なのですが。実は・・・・加圧しても泡がぬけます!
「え???加圧で脱泡できるのですか?(余計に空気を閉じ込めそうですが・・・)?」

「あのね中嶌さん。加圧では、空気を閉じ込めてるだけで、気泡は抜けませんよ?」

・・・そんな声がきこえます。
しかし!実際に加圧タイプの装置を使っているので、
これは間違いだと経験から指摘できるのですが、
今回は、その理屈を高校で習った化学の知識を交えて説明します。
まずは真空引き(減圧法)でなぜ気泡が抜けるかというと、

【真空引き】
・減圧⇒空気の体積大⇒浮力がアップ⇒ガスが抜ける

という流れです。
では加圧してなぜ気泡が抜けるか?について説明します。

ヘンリーの法則によると、圧力を2倍にすると溶解度も2倍になるという法則があります。
つまり、加圧法では

【加圧法】
加圧⇒空気の体積小⇒溶解度がアップ⇒気泡が樹脂に溶ける
という流れです。
参考までですが、真空引きが一般的な理由はおそらく、
加圧であると溶解度はある値になると飽和します。
そのため、真空引きのほうがより気泡を少なくできるのだと思います。

 


 

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